知床 8~9月のみどころ
7月初旬は暑さに見舞われたものの、後半は霧に覆われる日も多く肌寒い日が続きました。それでも季節は短い夏に向け、徐々に進行しています。夏休みシーズンも迎え、賑わいを見せる知床。盛夏から初秋にかけて知床の見所をご紹介しましょう。
フレペの滝遊歩道
知床自然センターを起点に往復約2キロ、「フレペの滝」までの遊歩道が整備されています。短い距離ながら森林と草原、そして海岸断崖と3つの自然環境を楽しむことが出来ます。日差しをさえぎる森の中では、気温が高くても湿度の低いすがすがしい北海道らしい気候を味わえることでしょう。気持ちの良い森林浴を味わって下さい。

開けた草原に出ると、青々と葉を広げたワラビの緑の中に、黄色く咲く花畑を楽しむことが出来るでしょう。8月前半に訪れた方ならばキオン、中旬以降ではハンゴンソウが目立ちます。頭頂部に小さな黄色い花をまとまって付け、どちらも似たような風貌です。葉の形に違いが見られ、ふちにぎざぎざのある紡錘形であればキオン、手の形のように5つに切れ込みが入っていればハンゴンソウです。いずれもエゾシカが食べない草なので、大いに繁茂し知床の夏を彩ります。
(左画像:ウトロ灯台とキオン)

遊歩道ではキリギリスやトノサマバッタなど、夏を賑わせるバッタたちの姿が目に付くようになります。
海からの涼しい風を感じながら、涼しげなフレペの滝の流れを展望台から眺めていると時間が経つのを忘れてしまいます。
*日差しの強い日は、木陰のない草原では熱中症などに注意しましょう。
活動する昆虫たち
晴れて気温が上がる日には、コエゾゼミの声が知床の森に盛夏の訪れを告げます。このセミは日中でも羽化をしていますので、感動的な羽化シーンに出会えることもあるでしょう。まだ薄緑色の個体は表皮が軟らかく触ると変形してしまいますので、そっと見守ってあげてください。(左画像:羽化の最中。ようやく翅がすべて伸びたコエゾゼミ)
昆虫観察の穴場は知床第一ホテル周辺。
周辺を豊かな自然に囲まれたウトロの街。煌々と輝くホテルの照明は、周辺の森から昆虫たちを引き付けます。特に高台に位置する当館では、ホテル周辺・玄関や街灯周りなどでミヤマクワガタなどを見かけることもしばしばあります。夜や朝に一回り散歩してみてはいかがですか?
*国立公園内は、多くの人が自然を楽しむ場所ですので、採取は控えてください。
(知床五湖周辺は特別保護区に指定され、動植物の採取は禁止されています)
故郷を目指すものたち
8月が終わる頃、周辺河川ではカラフトマスの遡上が始まります。1年半の航海を終えて、生まれた川へ戻ってくるのです。最盛期には、流れの落ち込みで川底を黒く染めるほどの大群を見ることもあります。小さな段差をジャンプして乗り越える様子は、力強い生命力を感じることでしょう。
9月中旬頃からは産卵行動も見られるようになります。
産卵場所を巡るメス同士の小競り合い。メスを巡るオス同士の戦い。
次世代へ生命を繋ぐドラマを目の当たりにするでしょう。
観察がしやすいのは、遠音別川・ペレケ川など。
遡上状況は年によっても変わりますので、ツアーデスクに気軽にお尋ねください。
気候
涼しい北海道とはいえ、オホーツク海側の夏は気温があがります。30度を越える日が続くことも珍しくありません。しかし、天候によっては肌寒いくらいのこともあります。日が陰ると一気に気温も下がり、夜にはTシャツ1枚では肌寒いでしょう。また、山ひとつ隔てた羅臼はウトロとは全く違う気候のこともあります。気温が低いときに備え、長袖の上着などをお持ち頂いた方がいいでしょう。もちろん雨が降ることもありますから、傘・レインウェアなど雨具もお忘れなく。
近づく秋の気配
本州では、まだまだ残暑厳しい9月。大雪山では日本で一番早い紅葉の便りが聞かれるようになります。知床でも徐々に次の季節を感じさせらるようになってきます。お天気などによって、体感気温が大きくなってきますので、服装には配慮が必要です。

漁師さんたちはカラフトマスからアキアジ(シロザケ)の定置網に切り替え、
ウトロ漁港も1年で一番活気を迎える頃。
木々の色づきが気になりだし、本格的な秋の訪れを感じるようになってくるのです。
(漁船での網起こしの様子:アキアジ定置網漁)
知床第一ホテルツアーデスク担当







