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知床の動物 2021.09.24 【ヒグマ対策は万全に】知床でヒグマ遭遇率の高い有名観光地3ヶ所と遭遇時の対処法

ヒグマ対策

こんにちは、知床第一ホテルライターの津山です!

世界遺産にも登録されている知床では、四季を通じて多くの野生動物が見られます!しかしその中でも特に迫力があるのがヒグマです。ヒグマはアイヌの人々がキムンカムイ(山の神)と呼ぶ知床の貴重な観光資源です。

長さ約70㎞、幅約20㎞の知床半島にはおよそ500頭のヒグマがいると言われており、世界的に見てもかなり高密度です。そのため一般の観光客でもたびたびヒグマに遭遇したり、時にはトラブルになることもあります。

最近では「人に近づくとおいしい食べ物が手に入る」と勘違いしたヒグマが、観光地だけでなく一般の住宅街に出没するケースも出てきています。

そこで今回は、知床に行く前に知っておきたい「ヒグマが出没する有名観光地3ヶ所」「ヒグマと遭遇した時の対処法」をお伝えします。さらにせっかくの知床観光なので、安全にヒグマの姿を観察できる方法についてもご紹介します!

このブログを参考に、みなさんが安心安全に知床旅行を楽しんでいただければ幸いです!


1. 観光客が気をつけたいヒグマ出没スポット3ヶ所

(1)フレペの滝遊歩道フレペの滝遊歩道

フレペの滝は、知床半島プユニ岬の崖からオホーツク海に流れ込む落差100mの滝で、知床八景にも選ばれる人気の観光地です!別名「乙女の滝」とも呼ばれています。

滝までは片道20分の平坦な遊歩道が続き、道中では珍しい植物や野鳥、エゾシカなどを見ることができます。

このフレペの滝遊歩道ですが、実はヒグマ出没スポットでもあります。1年を通してヒグマが目撃されており、実際に観光客に接近した例も見られます。

もしみなさんが遊歩道でヒグマに遭遇した場合は、絶対近づかずに静かに引き返してください。またヒグマが出没した場合、遊歩道が閉鎖されることもありますので、フレペの滝にいく前に必ず知床財団のHPをチェックしましょう。

参考:知床情報玉手箱 – 公益財団法人 知床財団 (shiretoko.or.jp)
参考:フレペの滝遊歩道で利用者がヒグマに接近される事例


(2)知床国立公園国立公園 知床

知床国立公園は世界遺産知床を代表する生態系や景観を楽しめる場所で、公園内には知床五湖など人気の観光地があります。

ただし、多様な生態系を見られるということは、同時に野生動物の住処でもあるということです。そのため知床国立公園は世界的なヒグマの高密度生息地といわれます。

知床国立公園のヒグマ遭遇率が高いことから、ヒグマを見たい観光客やカメラマンが訪れ、餌で誘き寄せるという行為がたびたび多発しました。そのせいでヒグマが人馴れしてしまうという困った事態も発生しています。

そのため、現在国会では「国立公園でヒグマの餌やりをしたら罰金を課す」という法案改正が議論されており、2022年の春には施行される予定です。これから知床を訪れるみなさんもルールには十分気をつけてください。

参考:ヒグマ撮影のため餌でおびき寄せ、知床で多発…罰金法案を閣議決定
参考:知床国立公園の道路沿いで親子グマの目撃が多発しています


(3)ホロベツ(幌別)川周辺鮭の遡上

ホロベツ川は知床国立公園の斜里町側入口に位置し、秋はカラフトマスやシロザケの遡上が見られる有名観光スポットです。また良好な釣り場でもあり、地元民から観光客まで多くの人が釣りに訪れる場所です。

ですがホロベツ川のマスやサケは、同時にヒグマの食料でもあります。そのためサケの遡上が本格化する秋以降は、ホロベツ川周辺に頻繁にヒグマが出没します。

そこでホロベツ川河口では2016年以降「幌別の釣りを守る会」の方がヒグマから身の安全を守るためにボランティアで見守りをしてくださっていました。

しかしコロナでボランティア活動が難しくなり来訪者の安全が確保できないという理由から、2021年8月には釣り場が一時閉鎖されてしまいました。現在は再開放されていますが、行く時は最新情報を必ずチェックしてから訪れましょう。

最新情報:知床財団ヒグマ対策 Shiretoko Nature Foundation

また、サケの遡上を見たい場合は、ヒグマから身を守る意味でも安全に楽しめるツアーの利用がおすすめです。春~秋ツアーの情報は以下のブログで詳しく紹介してますので、参考にしてください!

ツアーで知床の秘境を満喫!春~秋の知床お勧めツアー7選

以上、ヒグマがよく出没する有名観光地3ヶ所を紹介しました。実際にはこの3ヶ所以外にも出没することがありますので、観光地の訪問前には必ず知床財団のホームページをチェックしてください!


2. ヒグマ遭遇時の対処法知床 ヒグマ

ヒグマに出会う場所に行かないというのが1番の対処法ですが、もし出会ってしまったらどうしたらいいでしょうか?ここでは距離別の対処法を紹介します。

<3つの距離別対処法>
①距離100m(比較的離れている)

・クマが気づいてない、あるいは、気づいてても無視している
静かにゆっくりと、その場から離れましょう。

・クマがゆっくりと近づいてくる
クマが人間と気付いてない可能性もあるので、石や倒木などに上がり大きく腕をふり、穏やかに声をかけましょう。それでも接近してくる場合は、車内や屋内、なければ木の上などに速やかに退避します。クマ撃退スプレーを持っていれば、噴射の準備をしておきましょう。


②距離20~50m

・クマがのっそり立ち上がるorひょっこり出てくる
大きく腕をふり、穏やかに声をかけながら、クマとの間に障害物がある場所まで静かに移動します。クマがこちらを無視してる場合は、クマから目を離さず(ただしにらみつけずに)、ゆっくりその場を離れましょう。急な行動はクマを興奮させるのでNGです。もし接近してくる場合は、慌てず速やかに車内や屋内に退避しましょう。立ち上がるクマ

③距離20m以下

・突発的に目の前で遭遇
落ち着いて、静かに、走らないでゆっくり両腕をあげて振り、穏やかに話しかけましょう。大声をあげて刺激するのはNGです。またヒグマは素早く動くものに反応するので、走って逃げると後を追いかけてくる可能性があります。(ヒグマは時速60Kmで走れます)


ヒグマと遭遇した時の行動や、クマ撃退スプレーの入手方法については、こちらの知床財団の記事で詳しく説明しています。知床の観光地を訪れる前には、必ずチェックすることをお勧めします。

参考:知床財団 ヒグマ対処法


<やってはいけない3つの行動>やってはいけない行動
ヒグマと遭遇しないためには、ヒグマを誘き寄せない行動も大切です。ここでは避けたい行動を3つ紹介します。

①釣った魚を放置:魚の内臓や血の匂いに惹かれてヒグマがやってきます。釣った魚はすぐに箱に入れて、全て持ち帰るようにしましょう。

②写真を撮りに近づく:ヒグマの人慣れを促進してしまうとともに、自分も捕食対象になる危険が高まります。絶対に近づかず、静かにその場を離れましょう。

③犬を連れて歩く:匂いに敏感な犬を連れていると、隠れているヒグマに吠えかかって刺激する危険があります。ヒグマの出るスポットに犬を連れて行くのは避けましょう。

参考:知床国立公園 シレココ


3. ヒグマを安全に観察できるツアー

最後に、せっかく知床に来たのだからヒグマを見たい!という人には、安全にヒグマを見られる観光船がおすすめです。特にヒグマが多く見られるルシャ地区へ行く観光船を紹介します。

ゴジラ岩観光 ルシャコースゴジラ岩

<ツアー概要>
ヒグマ目撃率:なんと80%以上!!
時期:4月~10月(おすすめは5~6月と9月頃)
時間:約2時間
価格:大人6,000円、子供(小学生以下)3,000円

ちなみに知床第一ホテルでは、宿泊とルシャコースの乗車券がセットになった割引プランがあります。通常は別途購入する必要がある海のハンドブックも付いてきます。
ヒグマをお得に楽しみたい方は、こちらのプランの利用が絶対おすすめです!知床第一ホテルツアー

そのほか、知床遊覧船や、ドルフィンなどのクルーズ会社でもルシャ湾コースを催行しています。知床の各クルーズ会社の特徴については以下のブログでも詳しく紹介してますので、ぜひ参考にしてください!

【知床のクルーズ船を徹底解剖】知床観光船を運航している5社のサービスを徹底比較

いかがでしたか?今回は知床を代表する野生動物のヒグマについて紹介しました。春~秋の知床ではいつでもヒグマに遭遇する可能性があります。刺激しなければ衝突を回避できるので、事前にしっかり対策をして、楽しく安全に知床を観光してください!

また知床観光の後は、ぜひ知床第一ホテルで知床の美食とオホーツクを眺めるウトロ温泉を満喫してください。知床第一ホテルのInstagramでは毎月のマルスコイレストランの最新情報をお届けしていますので、ぜひチェックしてくださいね!
バイキング

以上、知床第一ホテルライターの津山がお届けしました!

ライター津山

writer profile知床第一ホテルライター 津山香織

国内・海外旅行が大好きで年に10回以上は旅行に行きます!美味しいご当地グルメを探すのが得意で、特に台湾グルメについては台湾人より詳しいと評判です。一番好きな食べ物はお寿司なので、魚介類の宝庫「知床」でウニやカニを心ゆくまで堪能するのが夢です(笑)。ブログを通じて、知床の魅力をみなさんに全力でお伝えします!

hobby旅行、美食スポット巡り、カラオケ