知床第一ホテル

知床の大自然

こんにちは、知床第一ホテルライターの津山です。皆様の中には、知床という場所は知っているけど、行ったことはない、という方が多いのではないでしょうか？

知床は2005年に世界自然遺産に選ばれ、現在では、世界的に有名な観光地となりました。

しかし、知床へ行くには、札幌から車で8時間、東京からは飛行機を利用しても半日かかります。中には準備や移動が少し面倒…と感じてしまう方もおられるかもしれません。

ですが、実際に知床を訪れた方の多くは、最後に「また知床へ行きたい！」と考えるようになります。それは、知床に、移動や準備の手間を上回る魅力があるためです!!

筆者も実際に訪れ、都会では決して出会えないヒグマの足跡やエゾシカ、野鳥などの野生動物や、吸い込まれそうな断崖絶壁、どこまでも広がる畑など、雄大な景色の虜になりました。そんな知床の環境は、実は自然任せではなく、人々の手によって、守られてきたものです。

しかし、知床の貴重な環境は、温暖化のために25年後には失われるかもしれない、と危惧されています。つまり、今のうちに行かないと、知床の魅力を楽しむチャンスを、逃してしまうかもしれません…。

そこで今回は、知床第一ホテルから、まだ知床を訪れたことがない方に向け、知床が世界遺産に選ばれた理由、現地から伝えたい魅力、知床を満喫できるスポットやアクティビティを、まとめてご紹介します！


意外と知られていない、知床が世界遺産に選ばれた３つの理由

知床は、陸地と海域含む合計71,100ヘクタールを有する、国内最大の世界遺産です。なぜこれほどまでの広大なエリアが世界遺産に選出されたのか、その３つの理由をご紹介します！

1. 流氷が育む、海と山の生態系
2. 希少な動植物が生きる、生物の多様性
3. 保護管理体制の素晴らしさ

知床のヒグマや野鳥、鮭、原生林など、豊かな生命体の元となるのが「流氷」です。流氷がもたらす豊富なプランクトンに、魚が集まり、それが野生動物の餌になります。野生動物の死骸やフンは土に還り栄養となり、植物の成長を促します。（以下は知床の山に残っていた鹿の骨）

知床は平地より山地面積の方が広く、さらに土壌が酸性で農作物を育てにくかったことから、あまり、人の手が入りませんでした。結果、現在でも、貴重な高山植物や、野生動物、渡り鳥などが楽しめるのです。（以下はヒグマの爪痕）


しかしそんな知床も、戦前は、林業のために開拓されたり、1970年頃にはリゾート開発の話が持ち上がったりしたことがあります。

知床では、1977年、森を守るため、個人に対して土地の購入を募りました。実は知床の約49,000ヘクタールの土地は、今でもその多くを個人が所有しています。

結果、知床の森は、開発や荒廃を免れました。現在も当時の土地の購入資金や、寄付を元手に、多くの方の力によって、世界遺産級の美しい自然が維持されています。

参考：知床財団　しれとこ100平方メートル運動


現地から伝えたい、世界遺産「知床」の３つの魅力

では続いて世界遺産「知床」の魅力を、実際に現地で体感した筆者からご紹介したいと思います。それは、以下の３つです：

1. 大自然の厳しさや雄大さが体感できる
2. 季節ごとに異なる景色やアクティビティが楽しめる
3. ウトロと羅臼で異なる動物や風景が楽しめる


その1. 大自然の厳しさや雄大さが体感できる

知床では、野生動物に傷付けられた植物、ヒグマに食べられたシカの骨など、自然の厳しさを肌で感じる光景を目の当たりにします。そして初めて知床を訪れた方は、誰もが、人生で初めて目にする雄大な原生林や滝に圧倒されます。


その2. 季節ごとに異なる景色やアクティビティが楽しめる

知床では、春～秋と、冬で、楽しめる景色やアクティビティが全く異なります。これこそが、多くのリピーターを惹きつける理由です！

春～秋は、知床五湖や知床峠の絶景や、シャチやイルカを楽しむクルーズ、鮭の水揚げ、などが楽しめます。一方で冬は、流氷クルーズや、流氷ウォーク、雪の森ウォーキングなどのアクティビティがオープンします。


季節ごとの観光地の詳細は、以下の記事を参考になさってください。

春～秋の時期　おすすめ記事
【最新版】スタッフおすすめ！知床の必見観光スポット７選と2泊3日モデルコース

冬の時期　おすすめ記事
北海道で本物の流氷を見たい人へ！知床の老舗旅館が最高のスポットを大公開


その3. ウトロと羅臼で異なる風景や動物が楽しめる

知床は、知床連山と呼ばれる山々を挟んで、ウトロと羅臼の２つのエリアに分かれており、それぞれ異なる風景や動物が楽しめる、という点も魅力です！

ウトロ側で主に見られる動物や風景
・ヒグマやエゾシカ（春～秋）
・鮭の俎上や水揚げ（秋）
・オオワシやオジロワシなどの渡鳥（冬）
・密度の濃い大量の流氷（冬）
・美しい夕日（年中）




羅臼側で主に見られる動物や風景
・ヒグマやエゾシカ（春～秋）
・シャチやイルカ、マッコウクジラ（夏）
・ウニ漁や昆布漁（漁の季節による）
・流氷期間中の海からの景色（冬）

4月〜10月の間は、両者を行き来することが可能なので、余裕を持って滞在し、ぜひ両方の景色を楽しんでみてください。


知床の魅力を満喫！大自然スポット・アクティビティ６選

知床が初めての方は、大自然を見るために、服装や装備など、色々と下準備がいるのでは？と心配されるかもしれません。しかし実は、ツアーや、整備された遊歩道を利用すれば、特別な装備がなくとも、十分に楽しめます。

本章では、知床の魅力を満喫できるスポットやアクティビティを、知床第一ホテルスタッフのおすすめや、筆者の実体験をもとに、厳選してご紹介します！


知床の大自然の魅力を堪能したい方向け4つのスポット

その1. 知床五湖
知床五湖は知床国立公園の中に位置する５つの湖です。実は「知床五湖」という名前は、知床第一ホテルの創業者が名付け親です（笑）

ここでは、ヒグマやエゾシカなど野生動物の生活の跡、ミズバショウ、雄大な知床連山といった、知床の自然の魅力が、一度に楽しめます。最短40分（距離800m程度）で回れる木道コースは、足元も整備され、ヒグマ対策も万全なので、初めての方におすすめです。

冬の知床五湖観光は、ツアー参加が必須のため、以下の記事を参考になさってください。

参考記事：【冬の知床五湖を満喫】出発前に知っておきたい！スタッフ厳選ツアーと各ツアーの特徴

その2. フレペの滝
オホーツク海に直結する崖から染み出す滝で、しとしと流れる様子から「乙女の滝」と言われています。遊歩道は平坦で、初めてでも夏場なら40分程度で往復可能です。


フレペの滝は、冬の間は強い寒気で氷結し、特に下から風が吹き上げる場所では、ツンツンした髪の毛のように逆立って凍る、という珍しい景色が見られます。


道具に関しては、長靴や手袋は知床自然センターでも調達できます（有料）。また、ツアーの場合スノーシューや、スキーウェアなどを借りられる会社もあります。


その3. 知床峠
ウトロと羅臼をつなぐ日本一短い国道、知床横断道路の頂点に位置する、標高738ｍの峠です。

天気が良ければ、展望台から国後島まで一望でき、特に秋の季節は、赤や黄色などに染まった、鮮やかな紅葉を楽しめます。

ただし、冬の間は通行止めになりますので、ご注意ください。


その4. 天に続く道

北海道感動の瞬間百選にも選出された場所で、1年を通じて、広大な知床の景色を一望できます。

夏の緑が生い茂った姿を、展望台から楽しむのも良いですが、冬の間の、道路の周辺を埋め尽くす一面の真っ白な雪も圧巻です。


知床峠と、天に続く道へ行く為には、レンタカーが必要です。もし、車に乗らない方は、以下の記事もご参考に、車がなくても楽しめる観光地を巡ってみてください！

参考記事：【車なし】でも大満足！世界遺産・知床を楽々満喫できる勝ち組ルート（春～秋編）

また知床を効率よく回るには、ツアーの利用もおすすめです！ツアー会社の選び方は、以下の記事で詳しく紹介しています。

参考記事：【経験者は語る】知床旅行にツアーガイドが必須な3つの理由とお勧めガイド


 知床の海の魅力を満喫したい方向け２つのアクティビティ

その1. イルカ・シャチクルーズ
夏の知床は、海の最強生物と言われるシャチや、イルカ、クジラ、野鳥まで、海の珍しい生き物と出会えるクルーズがおすすめです。羅臼側の方が出没率が高いため、ぜひレンタカーで羅臼まで足を伸ばしてください！

実施ツアー会社（一例）：
・知床ネイチャークルーズ
・ゴジラ岩観光
・北の知床観光

知床の観光船の安全への取り組みは、以下の記事でご紹介しています。
参考記事：【知床のクルーズ船を徹底解剖】知床でおすすめの観光船４社のサービスを徹底比較


その2. 流氷クルーズ・流氷ウォーク


冬の知床の代名詞と言えば流氷です。特にロシア側から漂着したばかりのウトロ側の流氷は、密度が濃く、迫力満点です。



知床には、網走から出航する大型船クルーズ「流氷観光砕氷船おーろら」や、ドライスーツを着て流氷の上を歩く「流氷ウォーク」など、初心者からでも楽しめるアクティビティが揃っています。

安全に、楽しく流氷を満喫したい方は、ぜひ以下の記事も併せて参考になさってください！

参考記事：これであなたも流氷の達人！冬の知床観光の目玉「オホーツク海の流氷」を120%楽しむ方法


知床の魅力を最高に満喫するなら知床第一ホテルへ

いかがでしたか？今回は「知床」の魅力をご紹介しました。最後に、知床の魅力を最高に味わい尽くしたい方へ、知床第一ホテルを少しだけご紹介させていただきます！

知床第一ホテルは、知床の全てを楽しんでいただくため、創業以来、部屋、食事、温泉、全てにこだわってまいりました。


天然翡翠を一面に敷き詰めた大浴場、源泉掛け流しでオホーツク海の夕日や流氷が一望できる「展望露天風呂」、じゃらん夕食ランキング北海道で第3位に選ばれたバイキングなど、初めての方でも、ご満足いただけるサービスをご提供しています！


また、2022年4月には、東館を全てリニューアルし、長期滞在向けの仕事用のデスクや、お部屋からも海を一望できる部屋風呂を設置しました。30平米以上のお部屋もご用意していますので、ご家族でも、広々とリラックスいただけます。


もし、今回の記事をご覧になって、知床を訪れてみたいとお考えになった方は、ぜひ、こちらから、ご予約状況を確認なさってください！